※高桟敷・その1の続きエピソードです 【鏡花怪異譚】
大正13年発表。
夕暮れ時の窪地で遭遇した、宙に吊られた如くにそびえる高桟敷の御殿。
そこにはこの世の者とは思えぬ美しい女と、美女に仕える女の童が住っていた。
うっとりと見惚れる青年教師・木崎時松であったが、ふと崖下の下界を見渡すと、箕と魚籠を身につけて何やらを漁る男がいる。聞くと日々の食(じき)を収穫しているのだという。
得物を集めた箕の中を覗くと、数多の蛇(くちなわ)の鎌首が蠢いていたーー。
※高桟敷・その1の続きエピソードです 【鏡花怪異譚】
大正13年発表。
夕暮れ時の窪地で遭遇した、宙に吊られた如くにそびえる高桟敷の御殿。
そこにはこの世の者とは思えぬ美しい女と、美女に仕える女の童が住っていた。
うっとりと見惚れる青年教師・木崎時松であったが、ふと崖下の下界を見渡すと、箕と魚籠を身につけて何やらを漁る男がいる。聞くと日々の食(じき)を収穫しているのだという。
得物を集めた箕の中を覗くと、数多の蛇(くちなわ)の鎌首が蠢いていたーー。