眉かくしの霊・その2(まゆかくし の れい) 大正期発表作品眉かくしの霊・その1のつづき。 木曽街道は奈良井宿に逗留することを決めた境賛吉は、宿の母屋から長々と離れた十畳座敷へと通される。座敷そばの洗面所からは、幾たび閉めても止まない水音がこだまするのだった――。 2020.12.12 ※眉かくしの霊・その1の続きエピソードです 【鏡花怪異譚】 大正13年発表。 木曽街道は奈良井宿に逗留することを決めた境賛吉(さかいさんきち)は、宿の母屋から長々と離れた十畳座敷へと通される。 離座敷そばの洗面所からは、幾たび閉めても止まない水音がこだまするのだった。水音がする時間に決まって庭池に現れる料理番。 そして案内された風呂場の湯殿からは、いるはずのない婦人(おんな)の声がする―――。 関連