2021-01

大正期発表作品

眉かくしの霊・その5(まゆ かくし の れい)

眉かくしの霊・その4のつづき。愛人である画師の汚名を雪ぐために木曽奈良井宿を訪れた芸者のお艶。料理人の伊作は、旅籠の提灯で守護するように真夜中の仇討ち道中を先導するのだった。だが途中で提灯の灯が消えてしまい―――。
大正期発表作品

眉かくしの霊・その4(まゆ かくし の れい)

眉かくしの霊・その3のつづき。 木曽奈良井の旅籠に投宿した境賛吉に、宿の料理人・伊作は土地の因縁の物語を話して聞かせる。 それは、一年前の冬に起こった間男(まおとこ)事件のことであった――。
大正期発表作品

眉かくしの霊・その3(まゆかくし の れい)

眉かくしの霊・その2のつづき。 投宿した旅籠の湯殿で怖ろしくも不思議な体験をした境賛吉。 自室へと戻ると、ふわりと巴紋の提灯が境の座敷へと入り込む。すると白鷺と見紛うたたずまいの女が、座敷の鏡台に向かい化粧をしているのだった―――。