道中一枚繪 その一・前編

エッセイ
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【明治37年発表】                

年の瀬と正月の情景を描いた小品をひとつ。
東海道中膝栗毛の弥次郎兵衛と喜多八に自身をなぞらえた旅行記。
喜多八(泉鏡花自身)と弥次郎兵衛(鏡花の叔父)は、大晦日の晩に箱根の環翆楼に逗留。
宿の女中を相手に年が明けるまで酒を飲んだ翌朝、二日酔いで正月の祝膳を迎える。
その料理の中に、結納品と同じ「友白髪」という名の珍しい料理を見つけるのだった。
さらに箱根を後にした東海道線の列車では、先日結婚したばかりの友人と偶然乗り合わせる。
その友人に、喜多八はーーー

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