明治期発表作品

幻想怪異譚

紅提灯・その3(べにちょうちん)

紅提灯後編。 魔の世界に翻弄され、心乱れる若者・殿井の前に涼やかに現れた美女。 そこで明かされる恐ろしい出来事のからくりとは——。
幻想怪異譚

紅提灯・その2(べにちょうちん)

真夜中の稲荷堂へと迷い込んだ若い郵便局員・殿井。 御堂の闇から浮かび上がったのは、醜悪な容貌の不気味な老人で———…。
幻想怪異譚

紅提灯・その1(べにちょうちん)

明治45年発表。 四谷見附から番町へと入る通りに鎮座する、稲荷堂。 夜半過ぎの境内に迷い込んだ若い郵便局員が遭遇する怪異の物語―――。
幻想怪異譚

紫陽花(あじさい)

明治29年発表。 薄幸の美少年と黒髪の美女が、夏の野社(のやしろ)で出会う怪しの物語。美少年の健気なふるまいが、冷血な美女の心を溶かしてゆく――。