【鏡花怪異譚】明治28年発表
黒猫・その6の続きエピソード。
盗賊の襲撃が、謎の女によって仕組まれた八百長だったことを知って絶望する富の市。
女はそんな富の市を憐みつつ、企てのいきさつを語る。
高嶺の花である武家の娘・お小夜への想いを遂げるためには、富の市自身が命を賭す覚悟が必要である。
その強い覚悟を見極めるための試練だったのだ。
謎の女は富の市に、想いを遂げたらきっと自ら命を絶つようにと迫る。加えてお小夜を富の市のもとに連れてくることを約束するのだったーーー
幻想怪異譚