大正期発表作品

高桟敷・その2(たかさじき)

高桟敷・その1のつづき。 宙に吊られた如くにそびえる高桟敷の御殿。そこにはこの世のものとは思えぬ美しい女と、美女に使える女の童が住まっていた―――。
大正期発表作品

高桟敷・その1(たかさじき)

大正13年発表。 崖に囲まれた谷町窪地を散策していた青年教師・木崎時松は、墓地の崖下に続く汚い長屋路地に迷い込んでしまう。住人の女房たちに教えられるまま突き当たりの黒板塀に囲まれた寺の抜け道を進むと——現れたのは崖の頂辺から宙に吊られた屋敷。回り縁の欄干には、しなだれかかる妖艶な美女が——。
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紅提灯

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幻想怪異譚

紅提灯・その1(べにちょうちん)

明治45年発表。 四谷見附から番町へと入る通りに鎮座する、稲荷堂。 夜半過ぎの境内に迷い込んだ若い郵便局員が遭遇する怪異の物語―――。
幻想怪異譚

紫陽花(あじさい)

明治29年発表。 薄幸の美少年と黒髪の美女が、夏の野社(のやしろ)で出会う怪しの物語。美少年の健気なふるまいが、冷血な美女の心を溶かしてゆく――。